2009年4月7日火曜日

下半身命!:今節のサッカーより

2週つづけて、厳密な意味で「今節」でないですがご容赦ください。

さて、3月28日のホームでのトルコ戦に続き、4月1日のアウェイでの同対戦にも
ロスタイムにて逆転ゴールで勝利したスペイン。これにて代表チームは11連勝、
31試合連続無敗となった。16世紀の大航海時代に準えた無敵艦隊という冠が以前は
少々重荷だったスペインも、その名に恥じない名実ともに世界一のチームとなったと
いえよう。

この連戦ではセスク・ファブレガスとイニエスタを怪我で欠いて臨んだ上、4月1日の
試合はビジャも外したスペイン。画面から精神力がもやもやと白煙立つような2008
EUROのミラクルを演じたそのまま、さらにチーム力での向上が見られるトルコの
素早いチェックに苦しみ、試合内容としては正直首をかしげた方も多かったのでは
ないでしょうか。それでも勝てたスペイン、どこまで勝ち進むのか、本当に楽しみ
です。

私なりの強さの分析を2つほど。
一つは、比較的独特な4-1-4-1のフォーメーションコンセプト(クワトロ・
フゴーネス)の継承。最近は露骨に攻撃型中盤が4人横にならぶ時間は少ないん
だけど、走力と体力とキック力に長けたアンカーとワントップの間で最大限の創造性を
委ねられて4人のミッドフィルダーが動き回るコンセプトは選手が入れ替わっても
ほとんどブレがない。まぁ、今回、リエラは「はまっていた」とはいえないから
言い過ぎかも知れないが、一度創造性が高いチームが完成すると、もともと型に
はまっていない分、引き出しが多くなり、それが試合の中で耐性につながっている
のかも。いや、もうちょっと整理が必要だな、この論点は。またいつか。

もう一つはスペイン選手の下半身の強さ。それも競り合いの中でのボールキープ、
といった類での比喩表現ではなくて、単純にバスケットボール、競輪やスケートの選手
かのように瞬発力と持久力を兼ね備えた太い下半身を持っている。同時期に北朝鮮
-韓国戦を見ただけに余計にそう感じるのかも知れないけど(テセは合格ですね)。
実は、国民の平均的な体型からするとスペインやメキシコあたりに日本代表躍進
への手がかりがあるかと以前から思っていたのだが、フェルナンド・トーレスや
セルヒオ・ラモスのあの大乃国のような体型(上下のバランスという点で)を
見るたびに根本的に育成段階で何かが違うことを思い知らされる。
一度、フィジカル担当の育成コーチをリーガでの指導経験者に頼んでみては
いかがでしょうか、協会殿。

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