2009年3月23日月曜日

モンテディオへの期待:今節のサッカーより

4バック、しかもサイドバックによるアタック参加が全盛であることに、(好き嫌いは
別として)異論のないところでしょう。加えて、ドリブラー受難の時代でもあるので、
ボランチがボールを維持している間にサイドが駆け上がり、そこへパス、そこからの
クロスというのが、今の攻撃基準の一つ。

J2時代のモンテディオのサッカーはダイジェストでしか見たことが無く、正直サイドの
クロスからトップへ、という得点ラインが主体のイメージで、それは今シーズンの初戦
(対:磐田、6-2で勝利)のダイジェストを見ても変わらなかったし、自他ともにクロス
が強みといっているので、そうなんだろうなぁ、という感じでした。つまりは今風な
攻撃型のチーム。

さて、実際前節の雪中の名古屋戦ホーム、今節のFC東京戦をそれぞれ通しで
見ての印象はサイドへ展開する前のボランチでのボールの持ち方に特徴がある
チームだなぁ、という点。遠藤や中村憲のそれとも微妙に違い、前にスペースが
あれば、自分でドリブルでどんどん持ち上がるような感覚。

そして、残念ながらその特徴がどこまでJ1で通用するのか…という課題が出てきた。
小林監督の言う「攻撃パターンの単純化」という課題。
J2時代は豊田、長谷川のタレント力あるフォワードが相手DFを押さえている間、
センターハーフにも十分なスペースが与えられ、常にフォワード、サイド、アタッキング
サードとしての自身という3つのオプションを選べたのだと思う。また、相手ディフェンダー
もつられてむやみにセンターハーフにチェックに入るケースも少なくなかったのでは
ないか。

J1のデイフェンダーレベルでは、危険性の少ない状態のセンターハーフへの
チェックは少ない。むしろパスの出し手の方をあらかじめ塞ぎ、パスカットから
カウンターを狙うのは(攻撃と同様に)今風の一定基準で、この1試合半はそのような
狡猾さにまんまとはまっているところを、何とかキーパーの清水が防いでいる、という
状況のように見える。いわば「させられているサッカー」の状態というべきか。

と、これはどこかで聞いたような話。世界レベルのサイドハーフ、自チームでは活躍
しているフォワード、人選に困るほどのセンターハーフを揃え、チームサッカーを
目指すも狡猾な引いた相手にてこずり、パスカットからカウンターをチャンスを与え、
失点してしまうって(苦笑)。

是非ともモンテディオにはこの課題をクリアしてほしいと思う。モンテディオには代表
にはない、時間という貴重な資源があるのだから。そして、タレント力の強い強豪
チームには存在も解決もないこの課題の回答を、ぜひ代表にも提示してほしいと
思うのだ。

J1残留「なんて」課題で満足してちゃ、だめですよ!

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